2015年10月25日日曜日

FACT / In the blink of an eye

In the blink of an eye (2010)
1.In the blink of an eye
2.this is the end
3.slip of the lip
4.silent night
5.dec 2
6.part of it all
7.1-3(instrumental)
8.behind a smile
9.fade
10.risk of disorder
11.goodbye to good morning
12.sunset

 今年で解散が決まっている、言わずと知れたオルタナティヴ・ロックバンド。FACTは昔からずっとお世話になってます。それこそエモ・スクリーモ界に手を出し始めた時からずっと聴き続けています。私はこのバンドとともに成長し、青春時代を過ごしてきました。インディーズ時代のFACTは完全にメロディック・ハードコアまっしぐらでNever turn~ を聴いたときは震えました。能面以降は賛否両論の評価がありましたが音楽性がかなり変わりました。それでもずっと今まで好きでい続けられました。それはFACTがFACTであり続けたからなのではと思います。枠にとらわれない、常識を逸したサウンドを奏で続ける彼らが本当に好きでした。私も聴く音楽がかなりハードコア・メタルコア寄りに傾きましたが昔と同じ気持ちで好きであり続けることができるバンドです。さておき、活動15年目に解散を迎えるバンドですが11月にベストアルバムを出します。こちらも非常に楽しみです。

軽快なメロディから疾走し開幕する#1。アメリカナイズされた音と頻繁に変遷するリズムが気持ちいい。初期のメロディック・ハードコア時代がよみがえるカオティックかつハードコア風味の#2。エモいAメロが好き。代表曲の#3。初期FACTからは想像もできないキャッチーさ。全体的に前作よりポップに仕上がってる感じがします。このまま終わらないのがFACTですが。終盤のハイトーンパートは涙もの。最後は疾走、シンガロング。打って変わって#4はへヴィな展開に。と思いきや軽快なビート。と思いきや重々しいリフでハードコアな展開に。最終的にはシンガロング。最後のパートで発散せずにまとめ上げてるのがスゴい。#5、珍しく単調なメロディ。聴きやすくて好きですが。基本的にFACTの曲は帰ってきませんからね。で、珍しく帰ってくる。#6拳あげながら最後まで歌える。#8切ないメロディーに重いシャウトとツーバス重ねてきて叙情系を感じる。リズム隊好きです。余談ですがmanicって曲は一回聴いておくべきです。(Nature living とのスプリットアルバムに収録) 最近FACT知った人には是非。Never turn~のpressureなんかもそうですがスゴイでしょこのバンド、って。そんでもってそんな人たちにハードコアファンになってもらいたいw #10これはこれはFACTらしい。これまでのメロディがどっかいくんだよなぁ。サビなんて概念がない。#12。エモいです。

あとKTHEAT tourに行きました。解散前にライブ行けてよかったです。思いでに残ってる曲、a fact of lifeとか、前行って騒がずに横のほうで浸って聴いてました。初めてそんな楽しみ方をしたと思います。(riseやってほしかったなー)

数あるアルバム中でこれを選んだのはやっぱり一番好きなのと、"FACT"には再録のrebornとかlights of veinとかがしっくりこないから少しだけ評価下がってるんです私の中で。もちろん名曲ぞろいだと思いますけどね。FACT聴こう、ってなったときに一番にこのアルバムが出てくるからやっぱり好きなんです。多分、"FACT"でブレイクした後さあどうやってあのアルバムを超そう、って彼らが試行錯誤した結果名作になったんじゃないでしょうか。


FACT - slip of the lip (from YouTube)

2015年10月18日日曜日

Gusanos / Life Chord

Life Chord (2015)

1.days gone by
2.town light
3.state of dreaming
4.beautiful magic
5.revive
6.crossroads
7.grief and smile
8.from the identify
9.happy ending to you
10.and walk

 京都の叙情系ハードコアバンド、Gusanosの1stフルアルバム。待ってました。高校時代にNaiadとかEndzweckとかのジャパニーズ・ハードコアに触れ始めた時に聴いてて相当好きでした。そして今こうして音源を手に入れることができました。発売おめでとうございますとともに、長年越しの思いが蘇ってきて、reviveなんか聴いた瞬間涙が溢れてきました。活動経歴は10年以上ありタフな経験と歴史あるバンドです。内容は完全に叙情系まっしぐらな曲進行とキャッチーなメロディーが特徴的です。

#1、Teaserで使われてた曲です。初っ端から青春泣きメロで泣かせてきます。#2、Gusanosならではの激しさとキャッチーなメロディーを掛け合わせてます。疾走感も合わせて文句なしの一曲。静と動もはっきりしていて曲展開も見事。#4、曲の入りとかハードコアのそれにしてはポップすぎますが曲展開を追っていくうちに次第に激しさは増します。リフもカッコいい。私は昔耳がもげるほど聴いたお気に入りの#5。OverseasがどうのJapaneseがどうの垣根の話をするのはあまり好きじゃありませんがこういった曲展開は日本のバンドにしかできないんじゃないかと思ってます。言うなればストーリー性がしっかりある。あと再録ですが"Everlasting blue"のとこしっかり再現してるw #6静かに始まり休憩曲なのかと思いきや叙情感爆発のアツく切ない展開に。ブレイクダウンなどはありませんが代わりにスローなギターで静を表現しています。それがまた切なさを際立たせています。#7、曲中盤にブラックな要素も見られますが最後は明るく疾走。開き直り方がスゲエ。って思った。メロディ噛みしめながらですが。#8はずば抜けてキャッチーでポップで切ない。#10、エンディング。夕日を見ながら聴きたいと思いました。

 こんなにも切なく儚いメロディーに激しいスクリームが乗っかり、やはり一つの素晴らしい作品に仕上がっています。メロディック・ハードコア界の歴史に残る名盤であると思います。Naiad、Evylock、Nervous light of Sundayなど好きな方は是非。


Gusanos - town light (from YouTube)