2015年8月2日日曜日

Endzweck / Strange Love or : How Those Learned To Stop Worrying And Love Bombs

Endzweck / Strange Love or : How Those Learned To Stop Worrying And Love Bombs(2004)
1.flower bouquet
2.monument
3.period
4.that's enough
5.today
6.silent prayer
7.self-portrait
8.tolerance
9.key

 ジャパニーズ・ハードコア界でもかなりの古参で現在も根強い人気を誇るEndzweckのVA、split CDへの提供曲を集めた編集版アルバム。私がエンズを知ったのはFACT主催のVA「Pentagon」からなんですが、とりあえずエンズの一番好きなアルバムの記事が書きたかったのでこの作品を選びました。言わずもがな叙情系疾走感MAXのニュースクールハードコアです。エンズは割とハードコアの中でも聴きやすく耳に残るメロディが沢山あって、あまりハードコアを聴かないって方にお勧めです。もちろん、ハードコアファンにもです。曲調は最初から最後まで疾走します。泣けます。そんな感じです。(シンプルで面白くない感想ですけど、ホントそんな感じです)最後まで突き進む「エンズ節」ですかね。このアルバムにはそんな曲が集約されてます。Vo.Takashiのシャウトはゴリゴリのハードコア、メタルコアのそれと比べると少し軽薄な印象ですが慣れます、ってかこれがいいんです。





語り口調から始まる#1。彼らの曲って、戦争を歌ったものが多いです。"Those guns were pointing to each other"とか"Give flower bouquet, not a missile"みたいな。儚いです。冒頭からクサーいメロディが爆発しますが以後ずっとこれが続きます。これがエンズです。#2は若干ブラックな印象ですがそれでも泣きと疾走は崩しません。#3,拳あげられますねー。途中で入るシャウトではない語り(?)パートもまた叙情的なセンスを感じます。で、#4ですけどsnuffというバンドの曲のカヴァーです。原曲を聴いたんですが完全に崩壊してますね(いい意味で)。カヴァーとは… そしてエンズの代表曲、#5,「Today」です。死ぬほど聴きました。恐れ入りますがまだLiveを見たことはありません…いつか生Todayを見たいです。数ある彼らの曲の中でもかなり天才的なメロディーです。まずこの曲聴くとハマること間違いないと思います。#6,「silent prayer」,歌詞を追いながらしっかり聴くとやっぱりハートにくるものがあります。"There is no reason to exchange killing, because the nationalities. There is no reason to exchange killing, because the religion."とか。なんか考えさせられます。#7も最後の女性の懇願?しているような声とダークな曲調の中にエモさをぎゅっとつめた感じがたまらんです。#8終焉に向かうようにダークさが増します。そして名曲#9「key」です。ドラマチックな曲展開と天才的なメロディー。この色はエンズにしか出せないですよ。争い、対立への思いが語られる歌詞も素晴らしく、最後の詩、"Which do you face?"と投げかけをして曲は終わります。What a nostalgic!





VAへの提供曲が集められたアルバムですが、なんの偶然か、非常に完成度は高いです。一曲一曲はスピーディで非常に短いので通して聴いてもすぐに終わります。だれないし、文句なしです。是非ご試聴下さい。

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